■翻訳者の勝手な感想■


話が長いか短いかというのは、夢中になって読んでいる時は気づかないものです。今回まともに対訳をつけてみて、あらためてこの話の長さ、壮大さを思い知りました。完結させることが出来たのが自分でも信じられません(笑)
さて、この作品は実はもっとスケールの大きなシリーズの中の1エピソードです。以下がシリーズの時間軸に沿ったタイトル/あらすじのリストです。



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Lair of the Blue Falcon (蒼いファルコンの巣)
Alternate Universe(パラレルストーリー)。
STORY:ハン・ソロが初めてベイダーに捕らえられるが、ベイダーはまだ彼のことを知らなかった。
元々はESB封切り前に書かれた作品。
37章+プロローグ/エピローグから成る大長編です。

M.P.R.T. (Mind Probe Resistance Training)
STORY:ブルーファルコンの組織に戻ったハンとルークは、単純であるはずの対精神的尋問訓練で思いも寄らない危険に晒される。
「蒼いファルコン」の要素を含みすぎていたので、これだけでも読めるように97年に書き直されたものだそうです。

A Night in Passover
STORY:ハンは難解な疑問への答えを求めて旧友を訪れる。
90年代後半に書かれた比較的新しい話。

Fail-Safe
STORY:ルークの居場所を夢の中で探すハン。それは本当に夢なのだろうか?
80年代前半に書かれたものの改訂版。

The Lesson
STORY:ハンはルークとの精神的な絆を用い、昔の"知り合い"に教訓を授ける。
何年も前に書かれた話の一つ。ハンとルークの息の合ったコンビが大活躍してます。

A Fly in the Ointment
STORY:ハンとチューイは厄介な積荷を抱え込んでしまう。
これもまた何年も前に書かれた話の一つだそうです。
ルークがハンを救うために一生懸命なのが微笑ましいお話。

Imperial Entanglements
STORY:ハンとルークは皇帝を拉致しようというとんでもない計画を企てる。
最初に書かれた時にはまだ皇帝が劇中で登場しておらず、彼がダークサイドの化身だと判明した後で軽い内容に書き直されたものだそうです。

Festival In Paradise
STORY:ルーク、レイア、ハンの三人が奇妙な未開の惑星を訪れる。
80年代前半に書かれた"Just for fun"な話。コメディタッチでさらりと読めるお話。

A Bad Case of Corellian
STORY:ハンとレイアは任務の途中で奴隷船に捕まってしまう。
ハン・ソロファンには大好評、レイアファンには大不評で論議を巻き起こした作品だそうです。

Joker's Wild
STORY:再びベイダーに捕まったハンはルークを呼び出す為の囮に使われる。
これも「蒼いファルコン」の要素が強く、数年前に書き直されたもの。

Vader's Folly
STORY:A ight in Passover、Joker's Wildからの引用/登場人物が使われた、ダース・ベイダーを主軸とした話。
これも数年前に書かれた新しい作品だそうです。

Eyes of the Jedi(本作)
「続・夕陽のガンマン」(1966年/伊/クリント・イーストウッド主演)のサントラをもとに書かれた話だとのこと。
80年代半ばに書かれた作品。

For the Love of a Friend
STORY:再びハン・ソロがダース・ベイダーに捕まった。フォースを使いハンの精神を破壊しようとするベイダー。ルークはハンを助けられるのか。
これも古い話の一つだそうです。

Corellian Alliance
STORY:ルーク、レイア、ハン、チューイの4人は幼いコレリア人の少年とその家族を救出しようとする。
ルークより若い男の子が出てくるので、ルークがお兄さんぶりを発揮しています。
80年代の終わりに書かれた作品です。

The Promise
STORY:ハンは15年以上も前に立てた誓いを果たさなければならない。
新しい話の一つ。細かいエピソードが効いていて面白かったです。Corellian Allianceの続編的な内容。


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対訳についてご意見ご感想等ありましたら是非ご指摘下さい。

I want to thank J.A.Berger for her pacience to answer my questions, and for the permission to translate this fic.


5/18/2001 Chip(りす)



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